衣 服 :

公共輸送機関

車のレンタル、ガソリンの値段

　レンタカーはロシアでは滅多にありません（あったとしてもかなり高額です）。ロシアの道路事情（質）を考えてみても、レンタカーの利用は賢明な選択とは言えません。

住宅

　不動産の価格は、ロシアのそれぞれの場所によってまちまちであるというのは重要なことです。しかし、一般的には台所・トイレ・バス付一部屋アパート（３０平方メートル）で10,000〜15,000ＵＳ＄といって差し支えないでしょう。シングルベッド付きアパート（２部屋）で15,000〜20,000US$といったところですが、同じ条件の不動産を小都市あるいは郊外で購入した場合、これの３分の１あるいはそれ以下の価格で買えてしまうというのも事実です。アパートを借りるには苦労しません。台所・トイレ・バス付一部屋アパートを中都市で借りるのに普通50$~100$ が必要ですが、もしこれをモスクワやサンクト・ペテルブルグに探すのならその２〜３倍かそれ以上のお金が必要となるでしょう。

教育

レジャー

　旧ソビエト連邦期の豊かな遺産のおかげで、多種多様のレジャー施設があります。辺境の場所でも、たいていは大規模なクラブを見つけることが出来ます。しかし、この１０年間の変動と経済危機によって、そうした施設でも使用料金を徴収するようになりました。多くの施設は財政難が理由で修復されぬままの状態が続いており、あるいはしたとしても簡単なメンテナンスや修復にとどまっています。

　現在のところ、ロシアにおいて利用できるこうしたクラブの中でも最も人気のある活動やクラブの料金は以下の通りです。：

エアロバイク：週に２〜３度の利用で、月にして 3〜5＄

スイミングプール：一回１時間半の利用で、 0.5＄

ヨガ: 6 〜 8$ 一月, 一回 一週間

ディスコ：1 〜 4$

コンサートチケット: 5 〜 25$

外食

　ロシアと同じような生活水準を持つ他の諸国に比べると、ロシアでの外食はかなり割高です。高級な店はさけるべきでしょう。なぜならそういうところではあらゆるものに対して法外な値段をふっかける傾向があるからです。いいレストランでも結構控えめな（２〜３コースの）食事だと５０〜８０＄とお手頃なものもあります。学校や大学のカフェテリアの定食（サラダ、紅茶、スープ、麺類＋ハンバーガー、パン）だと、おおよそ０.８＄〜２＄といったところです。

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宿泊費

　ロシアにおいて宿泊施設の数は極めて限られていて、それを探し出すのも容易ではありません。ほとんどどこにでもある宿泊施設といえば、一番は学生寮でしょう。その場合一泊１＄で宿泊が可能となります。そして、他の賢明な選択でいえば、様々な教育施設のために用意された宿泊施設を探すというという手もあります。この場合、４つのベッドがある部屋で一泊寝泊まりしようとするなら大体２〜３＄でそれは可能となります。このことは、モスクワやサンクト・ペテルブルグのような街においてでさえも当てはまります。しかし、外国人や旅行者の数がさらに少ない小さな街になると、限られた予算しかない旅行者は大抵の場合さらに経済的に済ますことができます。 　そういうところにはたくさんの安ホテルもあるのです。そこでダブルベッド・ルームに一泊するなら３〜８＄が必要となります。

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生活水準

　ロシアではどれほどひどい生活が営まれているか、ということをめぐって様々な憶測が新聞やテレビを通じて飛び交っているようです。正直なところ、そこで描写される事柄は事実とは全く異なります。こうしたことの背景の一部には、悪いニュースほどよいセールスをあげるということがあるからでしょう。

　そうですね、確かに贅沢はどこに行っても見受けられませんし、多くの人々は月に５０US＄の収入で生活を営んでいます。しかし、月に１００〜２００＄あるいはそれ以上の収入を得て生活している人々も、かなり限られた数ではありますがいるのです。正確に言えば、月に５０＄から７０ドルで生活している人々が人口の５０％、７０〜２００＄の収入を得る人々が２０％、２００〜５００＄の収入を得る人々は全体の１０％、そして残りはそれ以上の収入を得る人たちということになります。ここで繰り返しになりますが、自分で事業をし、そして月に２０００＄あるいはそれ以上の収入を得る人々も十分にいるのです。

　社会的に見て最も低い賃金しか得られない最下層の人々は、国が運営する経済的な公共事業団体に雇用されており、そして彼らはそうした国からの賃金だけで生活するしかありません。そうなると、多くの場合月の生活収入が５０〜７０＄となってしまうのです。